そんな疑問にお答えします。
エンジニアを志望して就活をしてみたけど、SES企業からしか内定をもらえなかくてがっかりしてはいませんか?
確かにネットで調べると「SESはやめとけ」という意見が多くあるので、本当にそのまま就職して良いのか不安になっている人もいるかと思います。
かくいう僕も、新卒で就活しているときはリーマンショックと東日本大震災で世の中が絶賛大不況のタイミングで、就活がまったくうまくいかず、両親にお願いして就職浪人をさせてもらいました。
その結果、2年目でようやく内定を貰えたのですが、その会社は従業員約100名の中小SES企業でした。
そんな僕の新卒入社時の年収は300万円程度でしたが、いろいろあって現在は大手コンサルティングファームのITコンサルに転職して800万円くらいまで年収アップに成功しています。
ということで当記事では、新卒でSES企業に就職し、現在は大手のコンサルティングファームへの転職した僕が、新卒でSES企業するメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
目次
SES企業とは
IT企業といっても次のように様々なタイプがあります。
- 客先常駐(SES)
- 受託開発
- 社内開発
このうちSES企業は正社員で雇用されるものの、会社に指定された現場に派遣されて業務を行う派遣会社に近い形態になります。
クライアントから1ヵ月でいくらという単価を受け取って社員を派遣し、その単価から給料や経費等を除いた金額が会社の利益になるというビジネスモデルです。
派遣と聞くとあまり良い印象はないかもしれませんが、SES企業にもメリットは存在します。
新卒でSES企業に就職するメリット
SES企業に新卒で就職するメリットについて紹介していきます。
新卒でSES企業に就職するメリット
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- 常駐先で評価されればその会社に誘われる
- いろいろなシステムに触れることができる
- 未経験でも就職しやすい
常駐先で評価されればその会社に誘ってもらえる可能性がある
ここが僕が一番メリットに感じているポイントです。
IT業界はどこも慢性的な人手不足なので、常駐先の会社で成果を出して評価されれば、その会社からお誘いを受けられる可能性があります。
社内開発や受託開発と比べて、クライアントと同じ職場で働くことが多くなるので、そこで仕事ぶりが評価されたり仲良くなったりする機会が多いからです。
クライアント企業からの誘いに乗るのは「今の会社に対する裏切りなんじゃないか」と思うかもしれません。
本当にそのように感じられるのであれば、その新卒で入社した会社の居心地が良いからだと思います。
その場合は無理して転職する必要もないので、素晴らしい会社に新卒で入社できた幸運を感じながら、その会社と共に成長できるように頑張りましょう。
いろいろなシステムに触れることができる
SESは契約期間が満了して契約の延長がない場合、その現場での業務が終了して次の常駐先に新しく従事することになります。
そのため、様々な会社のいろいろなシステムに触れる機会が多くなるので、幅広い知見を得ることができます。
その分、「広く浅く」という形になってしまう可能性がありますが、知識は掛け算にすることで大きな成果を出せる可能性があるので、そのメリットを有効活用できるように日々論理的思考力を磨くように心がけましょう。
就職の難易度が低い
先ほど紹介したIT企業のタイプの中でも、就活生に人気があるのは受託開発や社内開発をメインにしている企業です。
一方で、SESをメインにしている企業は人気があまりないので、就職する難易度が低い傾向にあります。
そのため、あまり学校の成績がよくなかったり、面接が苦手な人でも十分に内定がもらえる可能性があります。
SES企業を選ぶポイント
SES企業によって得意としている技術やメインとしている業界が異なる場合があります。
インターネットで調べると年収が高い技術やプログラミング言語の情報が出てくるので、その技術を扱っている会社を選ぶと良いでしょう。
例えばJavaのような扱える人口が多い言語は他の人との差別化が難しく、キャリアアップが難しくなります。
人口が少ない技術や言語を身に着けることで他の人との差別化を図ることができ、技術者としての希少価値を高めることでキャリアアップにつなげることができます。
ちなみに僕は「Salesforce」というクラウドサービスのエンジニア・コンサルタントをやってきました。
Salesforceは世界No.1のCRMサービスですが、Salesforce技術のエンジニアの数は希少なので、スキルアップや資格取得を行うことで、大きくキャリアアップできる可能性があります。
まとめ
SES企業はネット上での評判はあまり良くないは事実ですし、実際に派遣とほとんど変わらないような企業もあります。
最初に素晴らしい企業に入社できればそれがベストなのは間違いありませんが、だからといってSES企業に就職することに絶望を感じる必要はありません。
大切なのは、入社した後にどのように過ごすかです。
働き続ける限りはスキルアップを続けていくのがエンジニアの宿命なので、せっかく働くのであればその技術を極めるつもりで取り組むようにしましょう。