そんな疑問にお答えします。
あなたには残りの人生でやりたいことはありますか?
やりたいことがある人は、それをいつまでにやりたいかを考えていますか?
例えば、『フルマラソンを完走する』というやりたいことがあるとしましょう。
若い時は体も健康で元気なので良いですが、70,80歳でフルマラソンを完走できる人は稀でしょう。
一方で、『子供と一緒にハワイに行く』というやりたいことはどうでしょうか?
20代でまだ結婚もしていないうちは子供も生まれていないし、かといって歳を取り過ぎると子供は大きくなりすぎて一緒に旅行に行ってもらえないかもしれません。
では、自分のやりたいことを最高の経験が得られるタイミングでやれるようにするにはどうすれば良いでしょうか?
そんな時におすすめなのが『タイムバケット』というツールです。
当記事では、『タイムバケット』を作るメリットや作り方について解説していきます。
目次
タイムバケットとは
『バケットリスト』という言葉を聞いたことはありますか?
これはいわゆる『死ぬまでにやりたいことリスト』のことなのですが、バケットリストはどちらかというと人生が残り少なくなってきた人が焦る気持ちでやりたいことをリスト化するようなイメージです。
タイムバケットはこのバケットリストの進化系で、『Die With Zero』という後悔しない人生を送るための考え方をテーマにした本で紹介されているツールです。
タイムバケットを作るメリット
タイムバケットを作るメリットとして次のようなものが挙げられます。
- 最高の経験が得られるタイミングで行動できるようになる
- 適切なリスクを負うことができる
- 行動を起こす意欲がわく
最高の経験が得られるタイミングで行動できるようになる
このツールを使えば、死ぬまでに経験したいことを年齢別にリストアップして行動計画を立てられるようになり、最高の経験が得られるタイミングで行動できるようになります。
冒頭でもお話しした通り、物事にはそれを行うためのふさわしい時期があります。
金銭的、肉体的な理由で最適な期間があるのはもちろんです。
他にも、やりたいことから得られる経験がのちの人生の役に立つことであれば、なるべく早く経験するほど、その恩恵を受けられる時間は長くなります。
適切なリスクを負うことができる
やりたいことと時期が明確になっていれば、過剰にリスクを負わず、適切なリスクを負うことができるようになります。
例えば、現在25歳で資産が0円のAさんが、50歳までに1億円を貯めてFIREをしたいとします。
この場合、普通に貯金をするだけだと、毎月約33万円もの金額を貯金に回す必要があるので、目標を達成するのは難しいですよね。
ですが、多少のリスクを取って毎月5%のリターンが見込めるインデックスファンドに投資をすることで、毎月約16万円の積み立て額で目標を達成することができるようになります。
もう一つ例を挙げたいと思います。
今度は40歳で5000万円の資産があり、50歳で6000万円を貯めてサイドFIREしたいBさんがいるとします。
この場合、普通に貯金をするだけでも、毎月約8万円を貯金するだけで目標金額を達成することができます。
リスクをとらずに目標を達成できるのであれば、わざわざお金が減ってしまうリスクを負う必要はないですよね?
このように、やりたいことと時期が明確になっていれば、そこから逆算して考えることで、適切なリスクを負う選択をすることができるようになります。
行動を起こす意欲がわく
普段は何気なく毎日を送っていると、やりたいことがあってもつい先延ばしにしてしまうことがあると思います。
タイムバケットを作ってみると、やりたいことの多くは若い時期に集中することがほとんどです。
そこで人生が有限であること、やりたいことができる期限は自分が想像していたよりも短い事を認識できます。
そのため、
・「今しかできないことをやるために行動しよう」
という気持ちになることができます。
今すぐ実行できることなら良いですが、金銭面や肉体的な問題で準備が必要になる場合もあると思います。
期限を意識することで、そこから逆算して、いつまでに何をしないといけないという具体的なアクションプランを立てて行動するための意欲に繋がります。
タイムバケットの作り方
タイムバケットの作り方は簡単です。
- やりたいことをリスト化する
- やりたいことリストから年齢別のバケツに放り込んでいく
- 時々メンテナンスする
①やりたいことをリスト化する
まずはとにかく自分のやりたいことをリスト化しましょう。
この段階ではお金について気にする必要はありません。
とにかく何でも良いので、自分が死ぬまでにやりたいことをどんどんリスト化していきましょう。
やりたいことをリスト化するときは、『価値観マップ』で自分の人生における価値観を確認しながら行うのがおすすめです。
こちらの記事で価値観マップの作り方も紹介しています。
②やりたいことリストから年齢別のバケツに放り込んでいく
やりたいことをリストアップ出来たら、後は年齢別のバケツに放り込んでいきましょう。
年齢別のバケツは5年または10年区切りがおすすめです。
この時に重要なのは、そのやりたいことで最高の経験が得られるタイミングを選択することです。
また、ここでもお金のことを気にする必要はありません。
③時々メンテナンスする
タイムバケットは最初から完璧である必要はありません。
普段生活していれば生活スタイルや心境の変化でやりたいことが変わってくるのは当然です。
思いついたことがあれば、どんどん追加していきましょう。
後でリストから削除するのもまったく問題ありません。
作ったリストを時々メンテナンスしてブラッシュアップしていきましょう。
まとめ
- 最高の経験が得られるタイミングで行動できるようになる
- 適切なリスクを負うことができる
- 行動を起こす意欲がわく
タイムバケットを作ることで、人生が有限であり、やりたいことを出来る年齢には期限があることに気づくことができます。
やりたいことをやりたい時にやるために、あらかじめ必要なお金を工面できるように行動したり、時にはリスクを取る判断ができるようになります。
あなたも、自分が死ぬときに後悔のない人生だったと思えるように、タイムバケットを作ってみてはいかがでしょうか。