そんな疑問にお答えします。
最近巷でFIREという単語を目にすることが増えてきましたね。
FIREはお金持ちだけの特権ではなく、支出を抑えて収入を増やす努力をすれば誰でも達成可能なムーブメントです。
でも、FIREを完全に達成しようとすると年間支出の25倍もの金融資産が必要になってくるので、一刻も早く会社を辞めて自由に生活をしたいという人にとってはなかなか厳しい道のりになります。
そんな場合におすすめなのが、サイドFIREという生き方です。
当記事では、サイドFIREのメリットや達成するための目標の立て方について解説していきます。
サイドFIREとは
FIREはすべての生活費を金融資産から得られる収入だけで賄える、完全に働かなくても生きていけるような状態です。
一方では金融資産から得られる収入で足りない分を働いてカバーするという、FIREと労働者のハイブリットのような考え方です。
完全にFIREしようとした場合、必要な金融資産は下記の通りになります。
生活費360万円（月30万円）：9,000万円
生活費480万円（月40万円）：1億2,000万円
ってなってしまいますよね。
特に結婚して子供もいるご家庭の場合は、生活費をかなり削減しても年間360万円（月30万円）はどうしても必要になってくるかと思います。
でもサイドFIREで必要な金額の半分を働いて稼げるのであれば、必要な金融資産は下記の通りになります。
生活費360万円（月30万円）：4,500万円
生活費480万円（月40万円）：6,000万円
生活費360万円の例だと、金融資産が4,500万円あれば、4%の運用で得られる年間180万円の収入＋毎月15万円（年間180万円）の労働で得られる収入で十分生活ができるということです。
毎月15万という金額は頑張ればアルバイトでも十分稼ぐことが可能な金額ですし、夫婦2人で稼ぐ場合は1人あたり7.5万円だけ稼げば事足ります。
もちろん4,500万円という金額を貯めるのは簡単ではありませんが、倍の9,000万円という金額に比べればかなり現実的な数字に見えるかと思います。
サイドFIREの目標の立て方
基本的な目標の立て方については完全なFIREと同様、現在の家計の状況を把握し、4%ルールに基づいて生活に必要な金融資産額を算出することになります。
▼FIREの目標の立て方についてはこちら▼
FIREと違うのは先ほども解説した通り、サイドFIREは金融資産から得られる収入で不足する生活費を労働で得られる収入で賄うという考え方です。
そのため、サイドFIREに必要な金額を考える場合は、サイドFIRE後にいくらまでを労働収入から賄うのかを考えて、そこから逆算して必要な金融資産額を算出することになります。
例えば、年間の支出が360万円（月30万円）の場合、年間労働収入に応じて次のように必要な金融資産金額が変わります。
年間労働収入180万円：4,500万円
年間労働収入360万円：0万円
年間の労働収入が90万円の場合、生活費の4分の1を賄うことができるので、残りの270万円を4%の運用で得られる6,750万円が必要になります。
反対に年間の労働収入が360万円の場合はそれだけで生活費を賄うことができているので、そもそも金融資産は必要ありません。(それをサイドFIREと言えるのかはわかりませんが・・・)
このように、サイドFIREE後に自分がどの程度まで働いて稼ぐのかを検討すると、そこから必要な金融資産額が見えてきます。
あとはFIREと同様、現在の資産額や支出から現実的なサイドFIREの達成見込み年数がわかるので、そこから目標を立てるようにしましょう。
当サイトではFIREまでの具体的な目標を立てるためのFIREの設計書を公開しています。
サイドFIREの目標を立てる際にも役立つので、是非活用してみてください！
副業でサイドFIRE後の収入源を作ろう
サイドFIREはFIREと比べて超現実的な考え方です。
もちろん完全に労働から解放されるわけではないので、完全に経済的に独立した状態というわけではありません。
それでも、足りない金額分だけを働いて稼げばよいというのは、給料の高さの優先度が下がるため、より自分がやりたい仕事でお金を稼ぐという選択が取りやすくなります。
やりたい仕事でお金を稼げるようになれば、結果的にサイドFIRE前よりも収入が増えて、完全なFIREに近づくことができるようになるかもしれません。
今のうちからサイドFIRE後の稼ぎ方を考えて、可能であれば副業としてチャレンジしましょう。
サイドFIRE達成のための資産形成を加速させつつ、サイドFIRE後の収入源まで育てることができれば理想形です。
稼ぎやすさだけに囚われず、自分のやりたいことがどうかも加味してサイドFIRE後の稼ぎ方を考えてみてください。
