そんな疑問にお答えします。
「子供は2人作って大学まで通わせてあげたい」
このような漠然とした予定はあるけれど、その予定を達成するのにどれくらいのお金が必要になるかまでしっかりと試算している人はなかなかいないのではないでしょうか。
そこで当記事では、これからの人生でどのタイミングでどれくらいのお金が必要になるのか、特定の年齢でどれくらいお金が貯められるのかなどを試算するためのライフプラン表の作り方や作成するメリットを紹介していきます。
ライフプラン表とは
ライフプラン表は結婚や子供の入学、退職などの人の一生におけるライフイベントと現在の収支状況にもとづいて将来の収支状況や貯金額の祖足をまとめた人生の設計書になります。
ライフプラン表を作ると次のようなメリットがあります。
- 将来の夢や目標を明確化できる
- 現在のライフスタイルの問題点を洗い出せる
- 今後どのタイミングで大きな出費が必要なのか把握できる
ライフプラン表を作ることで将来の夢や目標が明確になり、その目標を達成するには現在のライフスタイルをどのように改善していく必要があるのかを把握することができます。
また、結婚式や子供の大学入学など、あらかじめ判明している大きな出費を把握できるので、早いうちから備えることができます。
ライフプラン表の作り方
ライフプラン表には次のような情報が必要です。
- 家族構成と年齢
- 年ごとのライフイベント
- 収入と支出
ライフプラン表は自分で一から作成しても良いですが、ネット上にはプロが作成したテンプレートが公開されているので、それをダウンロードして自分が使いやすいようにカスタマイズするのがおすすめです。
出典:日本FP協会ホームページ(https://www.jafp.or.jp/know/fp/sheet/)
上記の表は日本FP協会ホームページで公開されている便利ツールのキャッシュフロー表(Excel)です。
お金のプロのFP(ファイナンシャルプランナー)が作成してくれているので、必要な項目は揃っている状態なので、ほぼそのままで問題なく使うことができます。
ライフプラン表を作成する際のポイントを解説します。
子供を作る予定があれば家族構成に含める
今は子供がいない場合でも、今後子供を作る予定があれば家族構成に含めておきましょう。
子供の有無はキャッシュフローに大きく影響がある項目なので、事前にいつから子作りを始めるのかまでしっかりと計画しておかないと、せっかく作ったライフプランが早々に崩れてしまうことになります。
特にFIREを目指している場合は、FIRE達成の目標年齢に大きな影響があるので、子供を作る前から家族計画までしっかりと考えておくようにしましょう。
未来の収入と支出は想定で設定する
現在の収入と支出は家計の把握をすることで設定することができますが、今後の収入や支出がどうなるのかはわかりませんね。
なので、未来の支出は想定で設定する必要があります。
現在の収入と支出をそのまま未来まで設定しても良いですが、毎年ある程度の昇給や子供の成長に合わせて食費などの支出の増加も見込める場合は、変動率を決めて未来の支出を計算すると良いでしょう。
例えば、現在の収入が500万円として、毎年1%の増加率で昇給すると仮置きすると、
2年後の収入:505万円×1.01≒510万円
3年後の収入:510万円×1.01≒515万円
のように、ある程度リアルな収入を算出することができます。
支出も家賃のように固定のものもあれば、食費や教育費など毎年増加する傾向があるものは同様に増加率で算出すると良いでしょう。
まとめ
ライフプラン表を作ることで、「〇歳までにFIREしたい」というような漠然とした目標ではなく、「今の貯蓄と支出が〇円で、これから○円必要になるからFIREできるのは〇歳が現実的かな」というような具体性のある目標を立てることができます。
転職や家族構成の変化など、ライフスタイルの変化があるとライフプランに影響が出てくるので、一度ライフプラン表を作ったらそのままにするのではなく、都度見直しを行うようにしましょう。